【旭川市】いつも賑わう大人気の永山で半世紀以上続く老舗焼肉店。受け継ぐ味と一人前のボリュームたっぷり感には驚きます。推しはホルモン!
JR永山駅のすぐ近くで半世紀以上営業している老舗焼肉店をご存じでしょうか? 「精香園」と言い、地域の皆さんに親しまれ、三世代、四世代で通っている人も多いというお店です。かつては買物公園通沿いで、現マスターのおばあさんが営んでいたお店があり、今でもうっすらと「精香園」という文字が残っているそうです。2025年10月で永山にお店を開いて52年となりました。
店内は、木目を基調としておりシンプルかつ優しい雰囲気の造りとなっており、小上がりとカウンターが設置されています。小上がりは掘りごたつとなっており、一つ一つのテーブルが広いのでゆっくりくつろいでお肉を味わうことができますね。全席に排煙が設置されており、煙っぽさがほとんど感じられません。清掃も行き届ききれいな店内で、数年前にリニューアルもしているそうです。
カウンターも広めで、カップルで利用する人も多いそうです。一人焼肉にも対応しているので、ふらりと一人でも気軽に入りやすいお店です。
精香園の特徴は、一人前の量がとっても多いことです。通常の1.5人前から2人前と感じる量が出てくるので、はじめてお店に行く人は驚くと思います。「ついついね。この量をやめようと思ってもやめられないんですよ」とママさんは笑って話していました。盛り付けにこだわりを感じます。
イチオシの「ホルモン」は、創業からのオリジナルボイルホルモンで、とても柔らかく、ホルモンならではのコリコリ感もたまりません。口の中でスッと噛み切れるので食べやすいです。皆さんの要望にお応えして「塩味」にも対応しています。最近は「塩味」を求める人がとても多くなったそうですよ。脾臓も一切れついています。
「キムチホルモン」は先代が生み出した味で、現マスターさんが味を引き継いでいます。生ホルモンでピリッとしてキムチならではの味わいと、ほんのり感じる甘味が後を引き、一度味わうと何度も食べたくなってしまいますね。このお店でしか味わえない逸品だと思います。野菜もボリュームたっぷりで一つ一つがとても大きく、玉ねぎはシャキシャキしていて新鮮さを感じました。
肉は北海道産にこだわっており、道産が入手できないときは国産のものを使用しているようです。どの肉も色がとてもよく、サガリは弾力があって柔らかく、カルビは口の中でとろけ、脂っこさが感じられずサラリとして上品な脂が優しく口の中に広がっていきました。
肉を食べていると、ごはんが欲しくなります。精香園のライスの大サイズはおよそ一合。まさに山盛りサイズです。かつては「特大サイズ」もあったそうで、いったいどんな量だったのでしょうね。近くには学校も多くあることから、学生さんは肉とごはんでお腹いっぱいになりそうです。
そのごはんに合う「もやしナムル」もボリュームたっぷり。もやしのシャキシャキ感とごまの風味に少しピリっとして味付けが、肉にもごはんにもよく合います。個人的には肉に数本添えてごはんと一緒に食べるのがいちばん合いました。箸休めにキムチはいかがですか。辛いながらも優しい味付けとなっていて、子供からお年寄りも好む味だと思います。
場所はJR永山駅から国道39号線に到る通り沿いの旭川市永山2条19丁目2-10で、道路を挟んで右隣に「ホテル・くにさわ館」があり、すぐ近くに「JAあさひかわ農産物直売所 あさがお永山店」があります。駐車場はお店に向かって右手側にあります。いつも賑わい混雑していることが多いお店です。予約をするか、16時台など早めがおススメです。
一人前のボリュームたっぷり感に、秘伝の味に、お店の方たちの人柄や雰囲気の良さも加わり、半世紀以上、地域の人たちをはじめ多くの人に愛されているお店です。お店前を通ると、にぎやかな笑い声も聞こえ、入店しやすい雰囲気も感じます。肉やサイドメニューなどを味わいに行くとともに、常連さんたちがついつい「来たよ」「帰って来たよ」と入ってくるどこか温かさも感じられるお店。次の50年も変わらぬ雰囲気で続いていってほしいと願います。
精香園はこちら。↓
















