【旭川市】手間暇かけて仕上げた肉に珍しい部位。子供連れにやさしく嬉しい設備もたくさん。安心感と活気ある春光の焼肉店。

今回「新店から巡る輪」企画で「BAR&JOYSPACE ANEST」のオーナーさまより紹介いただいたのは、春光の「旭川焼肉らいおん」さんです。2015年10月のオープン以来、10年あまりを地域のみなさんとともに歩んできたお店です。

店内は木目を基調としており、小上がりが多く設置されています。敷居があるので周りを気にせず、のんびりと過ごせる空間となっています。気の合う仲間たちや家族での利用におススメです。それぞれの席に排気口も設置されていることから、店内では煙臭さはほとんど感じられません。

焼肉店とは思えないほどの多種多様なお酒も揃っており、カウンターもあることから居酒屋さんのように利用するお客さまも多くいるそうです。

お酒も地元を応援したいという考えから、近郊のお酒も置いています。人気なのは鷹栖蒸溜所の「RETROGRADE（レトログレイド）」で、クラシックなジンらしい爽やかな香りと、やさしいスパイス感ある味わいに、お店では多くの人がファンになっているそうです。老舗前川茶舗の「極上抹茶割り」も味わえます。

お子さんといっしょでも安心して楽しめる設備があるのもお店の魅力です。店主さんが子育て中にいろいろな飲食店に行った際に、こういう設備が欲しい、こういうのがあったらよかった、と思ったことを、すべてお店には備えたそうです。おむつを交換できる個室を設け、そこにはお尻拭きや交換用の紙おむつも一式そろっています。また席にはベビーバウンサーやベビーチェアも用意されているので、小さなお子さんが一緒でも気兼ねなく安心して焼肉を楽しむことができます。

*2025年12月中旬現在のメニュー表です。

どの肉も比較的お手頃価格で楽しめ、お店の不動のいちばん人気は「特上ガツ」とのことです。珍しい部位も提供しており、「牛めがね」はあまり見かけない部位だと思います。サラダや焼き肉やごはんに合う一品も多く用意されており、メニューはとても豊富です。

「特上ガツ」は、皮を剥いて胃液を冷たい水で洗い流すなど時間をかけて下処理をし、食べやすいようにと一個一個に隠し包丁も入っています。臭みは全くなく、ガツ特有のコリコリ食感とともに、口の中でスっと噛み切れる柔らかさには驚きました。

こちらは「骨ぬき手羽（うま塩きざみネギ付）」です。手羽は食べるときに骨を取るのに一苦労ですが、お店では、みなさんが食べやすいようにと骨を抜いて提供しています。ふわっとしており、一度食べると病みつきになってしまう軽く優しい食感となっています。

はじめて味わう「牛めがね」です。めがねというと目元を想像するかもしれませんが、牛の骨盤周りからとれる希少な部位だそうです。肉を取り出した後の骨の形が眼鏡のフレームに似ているので、この名前が付きました。サガリよりも肉肉しさが感じられ、弾力がある食感で肉の味を濃く感じました。サガリやカルビよりお手頃価格で提供しており、多くの人に牛肉を気軽に味わってほしいという思いから提供を始めたとのことです。

ホルモンはコリコリでとても柔らかく、何度食べても飽きない食感と味でした。お店ではタレとともに「にんにくパウダー」も提供しているので、ぜひパウダーにもつけて味わってみてくださいね。

その他、お店では「豚」も多く提供しています。お店に「らいおんの推しは豚なんです」と書かれていました。「豚タンだってめっちゃ旨いからね。食べてみてよ豚タン」とあり、とても惹かれるフレーズです。次回は豚タンを味わってみようと思います。

おつまみも種類が豊富です。こちらは「もつキムチ」です。モツとねぎに糸切り唐辛子の食感が絶妙で、ごはんにも肉にもよく合い、箸が止まらなくなってしまいます。その他、韓国料理の定番のナムルも3種類提供しており、お店では定番のナムルから「肉味噌ナムル」や「鶏ポン酢ナムル」を提供しています。

「もつキムチ」や各お肉を食べているとビールやしゅわしゅわのサワーなどが飲みたくなりますね。お店では数多くのアルコールを提供していますが、ドライバーのみなさんには「ノンアルコール」がおススメです。グラスに「ノンアルコール」と書いてあるので、アルコールを飲んでいないという証明にもなりますよ。

場所は自衛隊旭川駐屯地の北門のすぐ近くの春光4条で、道道72号線沿いにあります。お店に向かって左側にはスイーツ店「Dessert de COLOCO」があります。駐車場もあり、店前に10台ほど駐車可能です。もし、来店時に駐車場が空いていない場合は、お店の方にお伝えください。他の駐車できる場所を案内してくれます。

お子さまと一緒に安心して楽しく過ごせるというお店のコンセプトとともに、人と人のつながりも大切にしているお店です。タブレットなどの機器の導入はなく、スタッフさんがオーダーにうかがいます。オーダーに明るく活気ある声で返事をし、機械にはない人のぬくもりをお店で体感してほしいとのことです。

店主さんは「お店は通ってくれるお客さまの子どもたちとともに成長し、歩んできました」と話しており、お店に通ってくれていた小さな子どもさんが10年で大きくなり、卒業の報告や、時には結婚の報告、子どもを連れてお店に来てくれることもあり、それが最高の喜びだと話していました。

今後も「子供たちと一緒に成長していきたい」と話し、地域に根ざし、地域の子どもたちとともに歩み、そしていつかは「焼肉屋のおじちゃん」と呼ばれたいと笑って話していました。今は風貌からして「焼肉屋のおにいさん」ですが、10年後には焼肉屋のおじちゃん、と呼ばれるようになっているかもしれませんね。10年後が楽しみです。