【旭川市】スガイディノスHDが3/25に破産手続き開始が決定。須貝ビルをはじめ、旭川での足跡と現在を追う

2024年4月3日の官報(本紙第1194号)によると、「スガイディノスホールディングス株式会社」が札幌地裁より3月25日午後1時に破産手続き開始の決定を受けたことがわかりました。スガイディノスという名前は旭川でもとても馴染み深く、この破産手続き決定には多くの人が注目したと思います。

ディノス旭川閉店のお知らせ。#ディノスパーク旭川　 #ディノスシネマズ旭川 #ディノス旭川　 #旭川　 #ゲームセンター　 #映画館 pic.twitter.com/85uZoOGGoy

— ディノスパーク旭川☺︎ (@dpahkj) August 19, 2022

帝国データバンクによると、2022年の時点で、「株式会社スガイディノス」は札幌地裁へ民事再生法の適用を申請しており、事業は株式会社GENDA GiGO Entertainmentに譲渡されています。そのため、かつてのスガイディノス店舗は「GiGO」などになり現在も営業しているところが多くありますが、譲渡対象外となった「ディノスパーク旭川」は2022年9月に惜しまれつつ閉店となりました。スガイディノスホールディングス株式会社は、スガイディノスの持ち株会社となります。

閉店して1年数か月が経過した「ディノスパーク旭川」は、現在もそのままの姿で残っています。2023年時点では跡地の動きがみられず、2024年4月4日に跡地を見てきましたが、変わらず動きが見られませんでした。

国道39号線沿いであり、車通りも多い場所であり、周辺にはスターバックスコーヒー旭川大雪通店、バーミヤン旭川大雪通店、イーグル9旭川店などがあり人気がある場所です。果たして2024年には動きがあるのか、これからも注目していきたいと思います。

もう一か所、スガイディノスに関連していた場所があります。かつて買物公園沿いの6条に「須貝ビル」があったのを覚えていますか？　カラオケにボーリング、ゲームセンターもある一大アミューズメントパークで、かつては「旭川のエンタメの聖地」でもありました。店舗名は何度か変更されたものの、ビル名「須貝ビル」は、多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。

その須貝ビルは2011年から解体工事が始まり、6条通の敷地は現在は駐車場となっています。須貝ビル時代を残すものはどこにも見当たりません。周辺には旭川はれて屋台村がオープンし、旭川市役所も新しく建替えられました。周囲の風景は少しずつ変わってきています。旭川市役所について移転建て替え案が出た際に、一時期、須貝ビルの跡地についても名があがったことがありましたね。

「スガイディノス株式会社」と「スガイディノスホールディングス株式会社」という「スガイディノス」を冠した会社は破産申請となりましたが、実は1949年創業の須貝興行株式会社の流れを引き継ぐ会社は存続しています。
エンターテイメント事業は2019年に「スガイディノス株式会社」を設立した際に会社分割となり、株式をすべて「スガイディノスホールディングス株式会社」に譲渡し、須貝興行時代から続けてきたゲームセンター事業などからは撤退しました。